今沢カゲロウ氏のPJBパワードキャビネット・レビュー

今沢カゲロウ氏と言えば、ベース一本でオリジナルな発想による多彩な技巧と、切れ味鋭くスピード感のある演奏から、「BASSNINJA(ベースニンジャ)」というニックネームで呼ばれ、1年間に250本を超える驚異的な公演活動を続けているベーシスト。(今沢カゲロウ・オフィシャルサイト

その今沢カゲロウ氏からの依頼を受け、PJBの拡張用のパワードキャビネットを試してもらうことになりました。以下彼のレポートと写真を紹介させてもらいます。

〜PB-100の使用感〜 今沢カゲロウ

日頃、小規模なスペースや練習で愛用中のBASS CUB今回はGW中の公演ツアー期間にパワードスピーカーのPB-100をBASS CUBに取り付け、実際に公演で使用してみることにしました。

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しかも今回はPA環境が全くない小規模のBarスペース。JESさんのスタジオを訪問したさいに以前この組み合わせを試奏した事はあるのですが、実際にお客さんが入った状態でPAなしでどれくらいしっかりと鳴るのか?体験してみたかったのです。

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旭川の公演会場、ブレリアスに入るとPB-100が届いていました。BASS CUB同様にやはりコンパクト、そして軽い。最初に6弦フレットレスベースから今や全ての公演でお世話になっているベースライナーを経由し、PB-100に直接繋いで音を出してみました。

ボリュームを8位にして出してみましたが、既にしっかりした音。これだけでも演奏出来る程。次にPB-100の上にBASS CUBを載せて繋げてみました。PB-100はパワードスピーカーなので、いずれもコンセントを使用。音色もゲインもBASS CUBの影響を受けるので上でしっかり音を作ってからPB-100で拡げていきます。

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まずはPB-100をオフにしてBASS CUBを鳴らします。ゲインは5でマスターを8位。すでにイメージ出来ているしっかりした音。それにPB-100を足していきます。パワードスピーカーの音量はフルではなくて8から9くらい。

ここで驚いた事がひとつ。ベースアンプの拡張スピーカーというと、一般には音のレンジや低音が増す印象がありますが、組み合わせや環境によっては厚みは感じるものの音の立ち上がりが遅れて聞こえる場合があります。しかしながら、この組み合わせ。拡張した方が音が前に出て立ち上がりのスピードや抜けが良くなる印象がありました。もちろん、レンジ感や低音は増すのですが、音のスピードが速く感じるのは意外でした。

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「今回は部屋の角ではなくて、辺となる部分の中央で台の上にスピーカーを置いて演奏したので、フィル・ジョーンズ氏の意図する使用方法と異なっている可能性はあるのですが、バースペースがお客さんで満員となった会場において、いっさい負けることなく音の立ち上がりが速いままで2時間半の公演を終えることが出来ました。」

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終演後、会場となったブレリアスのマスターからも「今までで一番楽器の生の鳴りを感じることが出来た。しかし良い音でしたね、今日は。」と、何度も賛辞のコメントを頂きました。パワードスピーカーはレンジや低音だけのものではなく、立ち上がりやスピードも加えて頂くものとしての存在意義もある。25年のプロ活動で改めて学んだ瞬間でした。

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