1932年製 Martin 0028 & iBEAM
古いアコースティックギターをライブで使えるようにしたい。枯れたサウンドがそのまま反映するピックアップシステムの提案をして欲しい。しかもギターには全く穴を空けないで欲しい…..と、某ギタリストから音を追求するシビアなリクエストがあったのは1週間ほど前。
その某ギタリストとは、あのビンテージショップNANCYのオーナー&ギタリストであるKunio Kishida氏。このギターはその希少性からして運送で送るのは厳禁。彼が東京からこのギターを持って来たタイミングでピックアップすることになりました。
そのギターはなんと、1932年製Martin 0028 ビンテージアコースティックギター!この世に生まれてから今年で83年間も音を奏でていたギターです!
ネックバックシェイプは極端な3角ネックですが意外にもすんなりと手に馴染み全く違和感がありません。83年間の間、多くのギタリストが弾いたのは間違いないでしょう。ちなみに以前のオーナーはKR氏。
さすがに塗装が薄くなり、写真ではローズのように見えますがボディバックとサイドは間違いなくハカランダ。
経年変化もあり暖かく豊かなサウンドとトーンは言葉では言い表せません。弾いている時に手や体に伝わってくる響きが心地よいです。そろそろピックアップの話にバックさせてもらいます。
色々と検討し、最終的に使用したピックアップはブリッジ裏のサドル位置に貼り付けるiBEAMのパッシブタイプ。iBEAMからジャックにつなぎ、それをギターの外に出しシールドからプリアンプと言った感じです。ケーブルがぶらぶらとなりますが、ライブ時のみガムテープで固定。これならギターに傷をつけることはありません。
組み合わせるプリアンプは今春発売となると瞬く間にベストセラーとなっているSession Acoustic D.I. iBEAMはパッシブなのでゲインは2時位。豊かな倍音成分のコントロールができるSaturateとマルチコンプのツマミは共に9時位のセッティングをおすすめしました。
今後、Kunio Kishida氏のライブでこのギターが使われることがあると思いますのでご注目ください。(今回ピックアップの取付けと調整をしたのはL.R.Baggs製品マイスターのChuck Yambe。)
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ピックアップのご相談、お問合せはぜひ最寄りのL.R.Baggs特約店で!ギターの鳴りやボディサイズ、意図するサウンド、ソロ、バンド、お客様の好み、なども考慮した上で最適なピックアップをお勧めいたします。
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