PJB開発中の新ベースアンプ、待望のセカンドサンプル到着!
さて、何度かこのブログでも紹介しています、開発中の新アンプ、Suitcase Compact(スーツケースコンパクト)。さる7月にもPJBのファクトリーを訪問し、開発真っ最中のこのアンプのサウンドチェックに立ち会ってきたました(その時の様子はコチラ)。
その時のテストに基づき、新しい電源回路を設計し直してアンプに組み込んだサンプル機がようやく日本に到着。これでPJBファクトリーを含め3度目のサウンドチェックですが、こうした何度かに渡るテストの繰り返しは、PJBでは当たり前のように行われています。
さて、さっそくサウンドチェックですが、今回はある意味ガチンコ勝負(?)。同じ5インチを4発積んだ定番のSuitcase(スーツケース)と比較しながらのテストです。プロアマ問わず定評あるSuitecaseですが、それに対して小型化されたCompactはどんな音を出すのか。
スピーカーは同じ5インチが4発組み込まれていますが、ごらんの通りサイズがぐっと小さくなっています。
Suitcase Compact (左) 高さ34センチ、奥行36センチ
Suitcase (右)高さ42センチ、奥行き45センチ
写真では奥行きにもっと違いがあるように見えますが、これは遠近が違うためです。
さて、さっそく音を出してみます。どちらもPJBならではのフラットかつスピード感に溢れたナイスなサウンド。しかし性格はかなり違いました。一言で強引にまとめてみると、定番のSuitcaseが高音から低音までスムースに繋がった気持ちよい音なのに対して、新しいSuitcase Compactは、中低域にパンチがあり、押し出しの強い元気な音。前者がジャズ、フュージョン志向なら、新型はロック志向といった所でしょうか。
驚くべきはコンパクトになっても音量が全然負けていない所。実際となりの部屋で聞いていたスタッフが、セパレートの大型アンプで鳴らしていたのかと勘違いしたほどです。反対に 小さな音で鳴らしても、小型コンボならではの反応の良さと相まって、サウンドに余裕がありクリアに響き渡ります。
続いて、拡張スピーカーと接続してパワーアップするとどうなるか、やってみました。Suitcaseには同じサイズの4Bという拡張キャビネットが用意されていますが、新型Suitcase Compactにも同じサイズのC4というキャビネットがあります。こちらはすでに販売中。そのサイズ感と音の良さで、人気急上昇のキャビネットです。
セットするとこんな感じ。大きさの違いがさらに出ますね。
さて出音は、、迫力あります!単体の音がそのままビッグになる感じ。違和感なしに大音量を得られます。PJBにいつも触れていると分からなくなりますが、このサイズでこの音圧この音質。他ではありえません。定番のSuitcase+4Bのスタックに勝るとも劣らない、迫力のサウンドが、この小さなセットから出てくる出てくる。
新しいSuitcase Compactはまさにコンパクト!このスタックセットにしても、ほんもののスーツケースより小さいんじゃないの??という、車のトランクにあっさりと入るサイズです。
圧倒的なレンジ感でジャズ、フュージョンからロックまでカバーするSuitcaseか、より小型で機動性が高く、パンチの効いた音のSuitcase Compactか、そんな選択ができそうな魅力ある小型コンボです。発売はおそらく年末になりそう。また続報はお知らせしていきます。