NAMM直前ですがL.R.Baggsを訪問しました。
当地時間1月21日の月曜。今日は世界的なアコースティック楽器用のピックアップやプリアンプで知られるエルアールバッグス社の訪問です。
滞在先のホテルから約270km、フリーウェイ101を北進。町中を抜けるとこんな感じのところを暫く走ります。
今回の出張では初めてWIFIルーターをレンタル、そしてiPhoneマップが非常に重宝しました。
社長のロイドと奥さんネイディーンが暖かく我々を迎えてくれました。
そして着くや否や、早速この音を聞いてくれと行ったのが試聴室。少し前のブログでご紹介した2013年NAMMショーで発表されるL.R.Baggsのアコギ用の新マイクシステム「Lyric」を聴くためです。
そのサウンドは、生音とP.A.からの音がシームレス。P.A.のボリュームを少しづつ上げていくと生音の微妙なニュアンスがそのまま広がって大きくなる感じです。
Bourgeois、McPherson、’65 Martin D-28などに取り付けたアコギ用のマイクシステム「Lyric」をチェックしましたがそれぞれのギターの特徴が如実に表現されたサウンドです。
「Lyric」の本体がこれです。
少し前にこのブログ上で紹介いたしましたが、現物を見るのは我々も今回が初めて。Anthemのマイクと同様、ブリッジの裏側に貼り付けて使用しますが、このモデル専用のマイクを厳選セレクトしています。
こちらはサウンド・ホールのエッジに取り付けるコントローラー。ボリュームと倍音成分を調整するプレゼンス(ネジで調整)のシンプルなコントロール。
専用のプリアンプ・ジャックには細かい迷路のような回路が組み込まれています。パテントとなる新設計の回路によるビルトインコンプやリミッターで、パンチのある低域や耳障りにならない高域を実現し、今までにないナチュラル感とバランスに優れたサウンドをプロデュースすることに成功しました。
次の写真は、Lyricのマイクとプリアンプをテスト中のもの。前述のコンプやリミッターは瞬時に効くため、全く違和感や存在感を感じさせません。
このLyricはシンプルに見えますが、深く意味のあるコンセプトと設計思想を持った製品で、これからのアコギ用マイクシステムの定番となって行くと思われます。1月24日から始まるNAMMショー会場でも、何人かのプレーヤーによるデモ演を通じてさらにそのサウンドを体験し皆様にお伝えしようと思います。
写真: Tomo, Lloyd, Jes & Yoshi。
明日は、ハリウッドのレコーディング・スタジオ、トム・アンダーソン、そしてハリウッドのMusicians Instituteを訪問、その後、NAMMショー会場のあるアナハイムに移動の予定です。時間のやり繰りが難しく忙しい一日となりそうです。