PJBサウンドの秘密をファクトリーで垣間見ました!
PJBベースアンプは、他メーカーのベースアンプと全く違い、「フラットでピュアな音」と良く言われます。その秘密は何なのか?その理由をPJBの開発ルームを訪れた時に垣間みた気がします。
先週PJBのファクトリーを訪れた時のことですが、開発中の新スピーカーのテストの真っ最中でした。そう、現在PJBでは、次世代モデル用に、スピーカーコーンとエッジラバーに新素材を使用した、さらにハイクオリティなスピーカーがテストされているのです。
PJBの製品は最終の音の出口であるスピーカーを自社で製作する事に徹底的にこだわります。そして、そのこだわりぶりが凄まじい。何度もサンプルを作り、音を鳴らして確認し、さらに作り直し、その繰り返しです。この日も、フィルジョーンズ本人がサウンドルームにこもって、音の確認をひたすら繰り返していました。かつてオーディオ業界でスピーカー作りの天才と言われたフィルジョーンズならではの光景です。
一緒に聞いている分には、もう十分良い音が出ているような感じなのですが、フィルジョーンズ本人はまだまだ音を追い込んで微調整をしなくてはと語ります。この開発に莫大なコストと時間をかけているからこそ、あのPJBにしか作り得ない独創的なスピーカーが生まれているのだと実感できました。
そのスピーカーに合わせて新キャビネットも開発中です。上側の赤いキャビネットは、すでに発売され人気上昇中のCompact4(C4)、下の青いキャビネットが新モデル。まだ完成までには、時間がかかりそうですが、C4の上位機種の位置づけになりそうです。スピーカー以外にも新しい試みが施されていますが、それはまた次回お伝えします。
そして、この開発ルーム、いわゆるスタジオではなくオーディオルームとしてハイレベルに音響が整えられた部屋です。これも一般的な楽器の開発ルームとは異なる印象。アンプからの出音にオーディオレベルに匹敵するピュアさを求めるPJBならではのサウンドルームといえるのではないでしょうか。ハイファイスピーカと共に並べられたベースアンプが一層その印象を強めていました。
ちなみに、筆者もベーシストの一人として、フィルジョーンズと一緒にサウンドチェックに加わったのは言うまでもありません。厳しいサウンドチェック現場にこちらも真剣になりますが、一方で、新しい製品が生まれる場に立ち会えるのは、プレイヤーとして楽しい事この上ありません。