Tom Anderson 入荷情報 – July 2023
七月の入荷は3本。バラエティに富んだ全く異なったタイプの3モデル。今回は外観フィニッシュとシンプルなのに益々複雑化する各モデルのスイッチングシステムをご紹介します。まずはこちらの異彩を放つIn Distress Level3の手の込んだモデル。
セントラルミュージック様カスタムオーダー品
ICON CLASSIC, Black over Plum Crazy in Distress Level 3
Swamp Ash Body (3.24kg)
ICON CLASSICはTom Anderson フレーバーで’62 STの再現を目指したST仕様モデル。外観は思わず「え?」と目が釘付けとなるエイジド加工。パープルのようなフィニッシュの上から単色のブラックを塗ってさらに20〜30年以上時間が経ったイメージというんでしょうか。エイジド加工はIn Distress Level 1, 2, 3の中の一番強いレベルのIn Distress Level 3。STと同サイズ、色々なポイントで同スペック。どんなサウンド、どんなトーン?興味のある方は、納品先のセントラルミュージック様にぜひお問合せ下さい。
5-way PUセレクターはスペックシートに下記のように書かれているだけです。ちょっとした暗号のようですね。このギターを弊社よりの出荷時は正式発注した時のスペックシートと合わせチェック確認します。言葉で表すと、5-Way: 3 Knob, Top Jack = M, N+B with Splitter / S-S-H このタイプの5-way で見られるのはスイッチングとは全く想像できないコントロール。Tom自身の考えや、セレクトされたスタジオミュージシャンなどを中心としたアーティストのアイデアを加味して実践的な仕様を目指したシステムを目指し更新しています。下は5-way Lever Switchのネック側のポジションから(1)としての説明となります。各ポジションの想像するサウンドを頭に描いてみて下さい。考えさせられますね。
( 1 ) Neck
( 2 ) Neck + Middle
( 3 ) Middle or Neck + Bridge Single(Auto Split) *エンド側ToneポットPull
( 4 ) Middle + Bridge Single(Auto Split)
( 5 ) Bridge(センターToneポットPullでSplit)
GK Music様カスタムオーダー品
GUARDIAN ANGEL, Cajun Keylime to Teal Burst
Flame Maple Top on Alder Body (3.36kg)
フロリダ・キーズ(フロリダの最南端の島々)でとれるライムを使用した明るい黄緑色果実がキーライム。スパイスを効かしたのような意味もあるケイジャン料理から来るCajunと合わせたイメージのカラーがCajun Key Limeそしてボディ周りにグリーンっぽいブルーとのMixカラーTeal Burst。とにかく予想だにもしない創作カラーの種類が半端なく多いTom Andersonのカラーヴァリエーション。それぞれが独特のカラーテーマとイメージなどの意味があります。Flame Mapleにピックガード付き24フレット仕様のGuardian Angel.です
写真のモデルGuardian Angelのスイッチングについてまとめてみました。下の説明に沿ってスイッチを操作したつもりでそれぞれのポジションのサウンドを想像してみて下さい。詳しくは納入先のGK Music様にお問合せください。
Guardian Angel,
5-Way: 3 = M, N+B with Splitter / H-S-H
( 1 ) Neck
( 2 ) Neck Single(Auto Split) + Middle
( 3 ) Middle or Neck + Bridge (Mini Toggle切替でSplit or Full Hum)
( 4 ) Middle + Bridge Single (Auto Split)
( 5 ) Bridge (Mini Toggle切替でSplit or Full Hum)
BIG BOSS福岡店様カスタムオーダー品
DROP TOP CLASSIC, Olympic White
Flame Maple Top on Alders Body (3.34kg)
な、なんとこのギターの最大の特徴はトップフィニッシュのOlympic White。なんと贅沢な!このモデルはDROP TOP CLASSIC … Flamed Maple TopにAlder Bodyの筈なのに … いや、間違っていないですよ。Flame Maple Topが確認することができるのはボディ周りのバインディングのみ。この仕様は日本初入荷!そして久しぶりのRosewoodネック!ネックが重そうに見えますが、そんなことはありません。メイプルよりはやや重いかもしれませんが心地よいバランスです。
写真のモデルDROP TOP CLASSICのスイッチングについてまとめてみました。下の説明に沿ってスイッチを操作したつもりでそれぞれのポジションのサウンドを想像してみて下さい。詳しくは納入先のGK Music様にお問合せください。
Drop Top Classic,
5-Way: 3 = M, N+B with Splitter / S-S-H
( 1 ) Neck
( 2 ) Neck + Middle
( 3 ) Middle or Neck + Bridge Single(Auto Split) *ToneポットPull
( 4 ) Middle + Bridge Single(Auto Split)
( 5 ) Bridge(Mini Toggle切替でSplit or Full Hum)
なかなか美しいです。Rosewood Neck!
トムアンダーソンギター特約店様が独自のノウハウとテイストでオーダーするカスタムモデ ルとは別に、お客様自身がご希望のカスタムスペックでオーダーすることも可能です。2023年7月現在、2024年夏~秋の納品予定でカスタムオーダーを受付けております。詳しくは、Tom Anderson Japanサイトをご覧ください。
・リクエストの多いピックアップの製品案内はこちらから。
・最新情報はこちら:Tom Anderson Guitar U.S.A.サイト
(注-1)日本では通常フロントPU、リアPUと言われていますが、当ブログでは、USAで標準的な呼び方を採用しています。ネック側のピックアップを「ネックPU」、ブリッジ側を「ブリッジPU」と言う表現です。(注-2)スケールの呼び名について、通常日本ではGibsonに代表される24 3/4″のスケールをミディアムスケールと呼ぶのが一般的ですが、USAで標準的な呼び方となっている、24 3/4″スケールをショートスケールと表現させていただきます。