Antoine Dufour Live in Nagoya
初来日、話題のフィンガーピッカー、
アントワン・デュフォールのライブが昨晩名古屋Tokuzoで行われました。
下の写真は夕方のリハの時のもの。
かなり高度のテクニックを駆使するも決して見せびらかすような派手さはなく、
音楽的な表現力が非常に豊か。聴いていると、心の中や自然などの情景が浮かぶような
音楽の流れがとても心地よいです。
ヘッドのスカーフはかざりではなく、ヘッド部の不要な共振から出る音を遮るため。
使用するギターは世界を代表するギター製作家ソモギ氏に師事を受け
独自のアイデアを取り入れたカナダ・モントリオールのギター製作家
Mario Beauregard氏のギター。
リハ後、少しだけ音をださせてもらいましたが、まさにソモギ氏直系の
各弦の分離がよく軽やかに3Dのごとく飛び出んばかりのサウンドと
心地よくきらめくような倍音成分を含んだ素晴らしいトーン。
(去年ソモギ氏のギターを弾いた時のレポ→こちら)
前回のブログで紹介させてもらったように、彼はフィルジョーンズの
アコギアンプブランドAADのCub/カブをステージモニターとして使用しています。
(わかりにくいですが写真の右端)
今まで色々なアコギ用のアンプを試したようですが、
”Cubを選んだ決め手は、ボリュームと最小限必要なEQしかない潔いシンプルさと
生ギターのサウンドそのものをモニターできる優れた解像力”
… とコメントを頂きました。
実際、同様の理由でステージモニターとして利用するアーティストが大多数のようです。
それともう一つ、使ってます、Spider Capo!
Antoineと一緒にプレイしているのは、
今回のツアーをコーディネートした亀工房の前澤さん。
使用するのは年季の入った、からっとした独特のサウンドのLowdenギター。
あ! 当社代理店のL.R.BaggsのM1ピックアップを使っていました!
前澤さんもソロギタリストとして、そして日本ではめずらしいハンマーダルシマー
(前澤さんの奥様)とのデュオ”亀工房”で活躍されています。
機会があったらこちらもぜひ聴いてみたいと思います。
アコギ1本で奏でる一見地味な音楽ジャンルですが、良い音楽に対する
海外での注目度は非常に高く、実際、彼のYoutubeでアップされているほとんどが
100万アクセスを超えています。(最高1,100万アクセスのものあり。)
最後にAntoine Dufour氏の動画で。
Trilogie Acoustic Guitarこの手の音楽が好きな人だけでなく、
アコギを弾いているのにエレキの延長線のようなプレイで
行き詰まっている人や悩んでいる人に非常におすすめです。
きっとアコギの持つ音楽の可能性に、あらためて目が開くと思います。
Antoine Dufour/アントワン・デュフォール!
知らなかった人、次回の来日時にはお忘れなく!