NAMM2015-PJBの新たな挑戦!超クリアサウンドの小型ベースコンボ
プロが現場で使用できる小型アンプといえばPJBを置いて他にありません。そして今年のNAMMでも、さらに意欲的なモデルが発表になりました。Quantum(クォンタム)シリーズと呼ばれる、全く新しいコンセプトの小型アンプです。
Quantum800(右) パワー:300W スピーカー:8×2.5インチ Bass CUBと同じサイズ(横幅約30センチ)
Quantum400(左) パワー:70W スピーカー:4x2.5インチ 20センチ角の正方形サイズ
コンセプトは超クリアサウンド。それも練習やリハなど、ある程度小さな音量しか出せない状況でも、最高にクリアで抜けるサウンドを目指して設計されています。ベース本来の低音を小さな音量でリアルに再現するのは意外に難しいものです。それを全く新しいスピーカーを開発するところから始め、ベースアンプとして実現してしまうのは、さすが、かつてスピーカー作りの天才と呼ばれたフィルジョーンズと感心します。
この機種に搭載されているのは、新開発の2.5インチスピーカー。PJBの代名詞ともいえる小型の5インチスピーカーの半分の直径、まさに超小型スピーカー。プロ使用に耐えうる本格ベースアンプとしては、今までありえないサイズ。それを4基もしくは8基搭載します。そこにDouble Fourで好評の、重低音を生み出すRALFRパッシブラジエターを組み合わるという前代未聞のスペックです。
そのサウンドは、ミニマムの音量から、サイズを超えた低音を生み出し、驚異的なワイドレンジとクイックなレスポンスを備えた、現存の小型ベースアンプの概念を超える超ハイファイサウンド。そして更なる特徴として、Bluetoothを搭載している事。iphone等のサウンドをワイヤレスでミックスできます。これはかなり便利!
下の写真は、新モデルQuantum800(左)とベストセラーモデルのBass CUB(右)Quantum800の方は上部にパッシブラジエターの開口部があります。
Quamtum400。上部に機能がまとめられており、背面にパッシブラジエターを備えます。
レッドカラーも展示されていました。
当然、ショーでも大注目、プレイヤーの試奏が絶えませんでした。会場はそこかしこで音が出ており、サウンドチェックの環境としては良くありませんが、逆にそんな中でも、クリアかつしっかりとした音量で聞こえてきたのには驚き。小型ベースアンプの基準がまた変わるかもしれない、そんな予感さえ感じさせるハイバーサウンドのQuantumシリーズです。価格未定、日本上陸はこれも5月ぐらいになりそうです。
Premier Guitarという雑誌でもNAMMで見かけた注目作の一つとして取り上げられていました。リンク先はこちら(ページ下部で紹介されています)