PJBが開発中の超小型パワーアンプを大公開!
前回ちょっと紹介しました、PJBのプロトタイプ、開発ナンバーB-200。
小型アンプの流れを作ったPJBならではのアイディアとも言える、超小型パワーアンプ。PJBの工場で試作品をテストした後、日本に持ち帰りました。普通は完成前のサンプルはあまり公開しないのですが、今回は特別に試作サンプルを公開します。
サイズは幅13cm x 奥行き15cm x高さ4.5cm、重さ0.82Kg、軽っ!!
初めて見せてもらった時はモックアップかと思いました。心臓部にBang&Olufsen社のデジタルパワーチップICEpowerを使用、出力250W。
シンプルな構成で、フロントにはBass Inputジャックとボリューム、電源スイッチのみ。Bass Inputがあるという事は、プリアンプなしで直接ベースを接続可能という事。トーンコントロールなしのベースアンプとしても使えます。これは便利!
こちらはベストセラーのヘッドフォン/プリアンプのBass Buddy。
サイズは同じ、重さは0.94kg。パワーアンプであるB-200の方が軽いなんて、、、昔では考えられないですね。
ご覧の様にまったく同じサイズです。(遠近感で多少違って見えますが)
積んでセットアップするとこんな感じになります。ぎゅっと凝縮されたプロ用コンポーネントという風合。レコーディング界でもAPIの様な小型モジュールが流行っておりますが、それに通じるものがあります。
裏側から。まだサンプルなので変更されるかもしれません。
キャビネットの上に載せるとその小ささが際立ちます。
さて、改めて試奏。この小さな筐体から驚きのパワーが出ます。最近は超小型軽量アンプも珍しくはありませんが、さすがPJB。この大きさのキャビネットでも余裕で鳴らすのには驚きました。傾向としてはキレの良い固めの音質。もちろんPJBならではのフラットな特性。BassBuddyの心地よいトーンをそのまま増幅して出力します。他メーカーのベース用キャビネットと組み合わせた場合でも相性は良いと思われます。
さて、思ったよりもパワーがあるのに感心したので、調子にのって別パターンもテスト。
PJBのフラッグシップヘッドM-500の上に載せた処です。普段はこのモンスターヘッドで鳴らしている、当社運営のJ’z Studio本館 Jスタ常設のキャビネットスタック、12B+9Bのコンビネーション。はたして合計21個のスピーカーを鳴らす事はできるのかっ!
結果は、、、
音を出した瞬間、おおっ鳴る鳴る、デカイ音が出てくる!このセットをここまで鳴らしますか。ちょっとビックリ。もちろんM-500には到底かなわないけれど、十分使える音です。これならば、ほとんどのシチュエーションに対応できそうです。
ベースと一緒にササッとバッグに入れてリハーサルに出かけられます。BassBuddyユーザーには必須アイテムかも。ますますベーシストにとって良い環境が作れそう。モチロンBassBuddy以外との組合せもOK。PA用のアンプとしても使えるサウンドですから、 ベース以外にもさまざまな用途が考えられる製品になりそうです。
さらに改良を加え、最終プロダクトが出てくるのは、おそらく来年1月のNAMMショー。価格は今の所Bass Buddyに近くなると聞いてます。ご期待下さい。