Session DIを使う3人のアーティスト
下の写真は7/31日に奈良のZenbeでのライブの模様。世界的ウクレレプレーヤーのHERB OHTA Jr.、スラックキーギターのアラニ山内氏、6月にニューアルバムを発表したKO’OLUAの3アーティストです。
共通しているのはそれぞれのアーティストがL.R.BaggsのSession DIをライブだけでなくレコーディングでも使用していることです。今回、各アーティストのSession DIのセッティングをご紹介させてもらいます。
下の写真左から:
Herb Ohta Jr, Noliko(Ko’olua), Alani Yamauchi, Marty(Ko’olua)
HEAB OHTA JR.
CDタイトル「MY UKULELE WORLD」Session DI使用
2016年4月発売
<Herb Ohta Jr.氏のセッティング>
Notch: 10時/Saturate: 1時/comp EQ: 10時
使用楽器:Ukulele
Notchは本来フィードバックをカットするものですが、60〜80ヘルツ前後をカットすることで超低域のハムノイズをカット。EQのように使いウクレレのスッキリしたサウンドを意図している。倍音成分を付加するサチュレイトはやや多めで艶のあるトーンを狙っている。マルチコンプEQはマイルドな効き目にセット。
YUKI ‘ALANI YAMAUCHI & His Friends
CDタイトル「Ki Ho ‘alu」Live Recording、Session DI使用
2016年7月発売(当社J’z Studio製作)
<アラニ山内氏のセッティング>
Notch: 9時/Saturate: 11時/comp EQ: 10時
使用楽器:6弦スチール・ギター/ウクレレ/ラップスティール
Notchは40〜60ヘルツ前後をカットすることで超低域のハムノイズをカット。EQの一部として使用、スッキリしたサウンドを意図している。倍音成分を付加するサチュレイトは多すぎず自然な艶のあるトーンを狙っている。マルチコンプEQはジュニアとほぼ同じで、マイルドな効き目にセット。
KO’OLUA
CDタイトル「E Malie Mai」Session DI使用
2016年6月発売
<Ko’olua Martyさんのセッティング>
Notch: Off/Saturate: 12時/comp EQ: 1時
使用楽器:アコースティック・ギター
NotchはOffでギターの低域成分をそのまま出力。倍音成分を付加するサチュレイトは多すぎず自然な艶のあるトーン。マルチコンプEQは3人のプレーヤーの中ではよりバランスを重んじたセッティング。
各アーティストのライブを見る機会があったら独自のサウンド作りに使用している足元のプリアンプにも注目してみてください。各アーティストは会場のPAやルームアコースティックの違いにより多少調整しているそうです。このレポートも参考にして、ぜひ色々と試してみてください。