Suitcase Compact & C4の“現場デビュー”
セッションベーシスト、池田達也氏から届いたPJB製品レビューをご紹介いたします。
池田達也氏と言えば、アップライト・ベースとエレクトリック・ベース両方の弾き手として、数々の著名アーティストのライブやレコーディングなどの共演を重ねているセッションベーシスト。池田達也氏のプロフィールはこちらから。
~ Suitcase Compact & C4レポート ~
先月末、僕は横浜にある「Bar Bar Bar」というお店で自己がリーダーを務める“たつや せっしょん”のライブを行ったのですが、同時にSuitcase Compact & C4キャビネットの“現場デビュー”ともなりました。
Suitcase Compact単体でのサウンド・チェックは済ませていたものの、C4と組み合わせで使うのは初めてだったので、期待に胸を膨らませて臨んだ訳ですが、Suitcase譲りの上質なピュアサウンドに加え、運搬時の負担が軽減された事も手伝って、快適に演奏を楽しむ事が出来ました。エレベのBASSを2時ぐらいの位置にしただけで、EQは殆どフラットに近い状態だったにも関わらず、何らストレスを感じる事も無く、正直言って、“本番”のライブにおいて3BAND EQで満足出来た事が不思議なくらいです・・・。
Suitcase Compactは単体で使用するよりも、C4と組み合わせて使用した方が、パワーや音圧が増し、低音もリッチになり、その真価が発揮出来ると感じました。それに、C4の上にSuitcase Compactを乗せると、位置やEQといったコントロール類が、ちょうど手元の位置に来るので、演奏しながらの操作性も抜群でした。僕はPJBに慣れているせいか、ベースアンプのコントロール類は“上向き”に取り付けられていないと扱い難く感じます・・・。
(写真のRED仕様は今秋から発売開始の予定)
ところで、僕が普段出入りしているジャズ系ライブハウスやレストランの多くは、階段で楽器類の搬入搬出を行わねばならず、今年五十路を迎える身としては、楽器類の運搬が悩みの種でもあります・・・。Suitcase CompactはSuitcaseと比べ、4.5kg程度軽くなっていますから、運搬時の負担が大きく軽減されました。
写真は左から、榊原大氏(Pf)、筆者、吉川弾氏(Dr)*彼もBASS CUBのユーザーです!
山本公樹氏(Sax)
実際にライブで使ってみてSuitcase Compact & C4は、小型“最強”のシステムだと確信した次第です。小型軽量というだけなら、PJBや他のメーカーにも小型コンボアンプは多数存在していますが、当方が知る限り、Suitcase Compact は、最もハイスペックで上質なトーンの小型コンボだと思います。音質面に妥協する事無く“小型軽量化”が図れた事を本当に嬉しく感じています。
そんな訳で、僕のメインのシステムは、今後はSuitcase Compact & C4となる事は間違いなさそうです。