Tom Anderson 新着情報 – March 2023
2023年3月の入荷は4本。数年前と比べ斬新なフィニッシュが増えていますね。例によって個別のモデルが持つサウンドやトーンについてのコメントはミニマムです。使用するアンプとボリューム、部屋の響き、弾き方、部屋の響き、体調、天候などあらゆる要因で聴こえ方が変わるためです。興味ある方は全国のTom Anderson特約店や下記の出荷先のお店での試奏依頼をお勧めします。
ギタープラネット様カスタムオーダー品
ANGEL Strawberry Shotcake Wakesurf (3.28kg)
Strawberry Shortcake Wakesurfとしては日本に3本目の入荷です。以前の入荷は2021, 2022年に各1本、共にShort Scale24フレットのLITTLE ANGELでした。このモデルは25 1/2″ ScaleのANGEL, Quilt Maple Top, Alder Body, Caramel Maple Neck w/Rosewood Fingerboard。ナット幅は1 5/8″(41.28mm)、Heavy Fret 、Even Taper Neck Back ShapeにBuzz Feiten Tuning System。ピックアップはHシリーズハムとSAシリーズで中域重視でやや高めの出力のコンビネーション。コントロールは最近スタンドードとなっている5点スライドスイッチのセンターポジションで通常ミドルPUですが、ToneプルでネックとブリッジPUのコンビネーションに。その状態でさらにミニスイッチONで両PUのコイルタップ(各内側のコイル)モードとなります。こんなシンプルな操作でトーンバリエーションはかなり豊富です。
BIG BOOSS福岡店様カスタムオーダー品
ANGEL, Blue Wakesurf (3.12kg)
海岸のビーチ際で線状に波紋が起こったようなイメージのWakeSurf。1本1本独特で魅力的な雰囲気となるこのフィニッシュがジワジワと増えています。この写真の24フレット仕様のANGELのカラーはBlue Wakesurf。しかもボディサイドとバックはSwamp Ashの木目が僅かに見えるTrans Whiteフィニッシュというユニークなコンビネーション。Quilt Topが波紋のように見えるWakeSurfは入荷の度に思わず見入ってしまいいます。25 1/2″(647.7mm) Scale、ナット幅は1 5/8″(41.28mm)、ローフレットからハイフレットまでスムーズな運指のEven Taper Neck Back Shape、精度が高いチューニングのBuzz Feiten Tuning System。サウンドはSCシリーズとHCシリーズで前述のANGELと比べより均一でレンジ感が広いトーンが特徴。5点レバースイッチとコントロール系はANGEL, Strawberry WakeSurfと同じ。ボディと同じCustomカラーのロゴが決まっています。
G’Club渋谷店様カスタムオーダー品
TOP T CLASSIC, Cajun Teal (3.40kg)
この深く落ち着いたシースルーのGreenカラーCajun RedのモデルはTスタイル、Flame Maple TopのTOP T CLASSIC。サテンフィニッシュのMaple Neckに Rosewood指板、ヘッドはBlackのグロスフィニッシュ。やや広めの1 11/16″(42.86mm)にHeavy Fret。Even Taper Neck Back ShapeにBuzz Feiten Tuning System。数年前までは主流だったロッキングブリッジに変わりこの所、2点支持のVintage Tremoloとロッキングペグが標準になって来ています。ピックアップは前述のBlue WakeSurfと同様の広いレンジ幅のSCとHCシリーズピックアップ。5点レバースイッチ、センターポジションでセンターPU、ToneプルでネックとブリッジPU、全ポジションで有効なコイルタップとサウンドバリエーションはかなり豊富です。
BIG BOSSお茶の水駅前店様カスタムオーダー品
COBRA S, Blue Wipeout (3.22kg)
Blue WipeoutとQuilt Mapleのマッチングが美しい波紋のように見えるのは、Short Scale(24 3/4″ – 628.7mm)でボディがMahoganyのCobra S。LP系の太めのトーンを生成するボディ構造です。1 11/16″ (42.86mm)ナット幅でかなり久々のRosewood NeckにRosewood指板。Neckはオプションのやや太めの形状でLPタイプと説明した方がわかりやすいでしょう。見た目STタイプですが、実質LPタイプがCobra(Tスタイル)、Cabra Sは(STスタイル)。5点スイッチとコントロール系は前述の3モデルと同様。このギターのコンセプトを聞くと弾きたい人が続出のような … かなり気合の入った1本ですね。
トムアンダーソンギター特約店様が独自のノウハウとテイストでオーダーするカスタムモデ ルとは別に、お客様自身がご希望のカスタムスペックでオーダーすることも可能です。2023年3月現在、2024年春頃に納品予定のカスタムオーダーを受付けております。詳しくは、Tom Anderson Japanサイトをご覧ください。
・リクエストの多いピックアップの製品案内はこちらから。
・最新情報はこちら:Tom Anderson Guitar U.S.A.サイト
(注-1)日本では通常フロントPU、リアPUと言われていますが、当ブログでは、USAで標準的な呼び方を採用しています。ネック側のピックアップを「ネックPU」、ブリッジ側を「ブリッジPU」と言う表現です。(注-2)スケールの呼び名について、通常日本ではGibsonに代表される24 3/4″のスケールをミディアムスケールと呼ぶのが一般的ですが、USAで標準的な呼び方となっている、24 3/4″スケールをショートスケールと表現させていただきます。