Tom Anderson 新着情報 – September 2024
2024年9月の入荷は合計6本。都合により今回ご紹介できるのはその内の3本です。今回もスペシャルで特徴のあるモデルが入荷しています。例によってスペックの抜粋説明が中心でサウンドやトーンは最寄りのTom Anderson特約店でぜひご確認して頂ければと思います。使用するアンプ、音量、部屋の響き、個人個人の好み等… その他にも多くの要因でサウンドやトーンに関わるコメントや感想が変わりますのでその点宜しくご了解ください。ここでご紹介するモデルに興味ある方は納入店舗様にお伺いください。
ESP Custom Shop様カスタムオーダー品
ANGEL 7, Mocha WakeSurf (3.76kg)
久々の7弦ギター入荷です。ベースとなるのは24フレット仕様のANGEL。Flame Maple Topに珍しいMahogany Body, 7弦用フロイドローズはボディに沈み込んだセットアップ。2ハムのネックPUはH1、組合わすブリッジPUは出力が20~25%アップのH2+。HF, HCシリーズのハムと比べオープンタイプのHシリーズは中低域に長けたトーンで他のピックアップと同様に大出力でもサウンドの輪郭が崩れることはありません。ナット幅は1.92″ (48.76mm)の幅広タイプ(7弦用Standard は1.875″ / 47.62mmで選択が可能)。フィニッシュはアラビア産のコーヒー豆で作った黒っぽい上等のコーヒーを意味するモカ。そのMochaをテーマにしてTomのWakeSurfパターンにしたのがMocha WakeSurf。一般的な他ブランドのMocha系カラーはフラットな潰しタイプが多いようですが、このシースルーのMocha WakeSurfフィニッシュはFlameやQuiltに非常に合いますね。カラーは地味なのにWakeSurfとベストマッチです。
(このモデルのスイッチングシステム)
Angel 7, Mocha WakeSurf / 5-Way for 2 pickups: 3 = Series, Split Switching
1, Neck Full Hum
2, Neck Single
3, Neck + Bridge or Neck Single + Bridge Single(ToneポットPull)
4, Bridge Single
5, Bridge Full Hum
G’Club渋谷店様カスタムオーダー品
ANGEL-7, Teal Wakesurf (3.44kg)
前述のMocha WakeSurfのANGEL 7に続いて、こちらも7弦のANGEL 7。Flame Maple TopにAlder Body。トレモロはVintageスタイル、PUはH1とブリッジにH2。PUの出力は小さい方から、H1-/H1/H1+/H2/H2+/H3/H3+となっており、各音量差は約5%。比較的にH1- 〜 H2+ の出力レンジを選ばれることが多い傾向です。
同じように見えても微妙に弾きがってが違うナット幅。このANGEL 7のナット幅はStandardの1.875″ / 47.62mm(1.92″ /48.76mmの7弦用幅広タイプの選択も可能)。どこかでTom Andersonを弾く機会があったらこの点に注目すると微妙な違いを体感できます。通常の6弦のナット幅は次の2種類から追加オプションなしで選択できます。1-5/8″(41.28mm)または 1-11/16″(42.86mm)。カラーフィニッシュのなかなか聞きなれない「Teal / ティール」とは、英語で「鴨の羽色」のことで、青緑のような色の意味。このモデルはANGEL 7, Teal WakeSurfです!
(このモデルのスイッチングシステム)
Angel 7, Teal WakeSurf / 5-Way for 2 pickups: 3 = Series, Split Switching
1, Neck Full Hum
2, Neck Single
3, Neck + Bridge or Neck Single + Bridge Single(ToneポットPull)
4, Bridge Single
5, Bridge Full Hum
黒澤楽器名古屋店様カスタムオーダー品
The CLASSIC, Bora to Trans Blue Burst (3.22kg)
このモデルの原型はDAITA氏がカスタムオーダーしたThe CLASSIC, Bora to Trans Blue Burstと同仕様のモデル。Swamp Ash Body, Maple Neck, Floyd Rose, Switcheroo Switching System, SA1R/SA1/H2+, Buzzy Feiten Tuning System, 1 5/8″ Nut Width, White Pearl Pickguard など。ウェイトは3.22kgとハンドリングし易い重さとバランス。約束されたTom Andersonサウンドと演奏性。ただ一つ違うのは今年2024Anniversary年に製作のロゴがヘッド背面にあること。年内中の製作ネックには全てのモデルにこのレーザー彫刻印があります。
(このモデルのスイッチングシステム)
The CLASSIC, Bora to Trans Blue Burst. S-S-H
Switcheroo Switching System
Tom AndersonオリジナルのSwitcheroo/スイッチルー/スイッチングシステム。各PU用の3点ミニスイッチでHum/OFF/Single(*)の切替+Volume寄りのブローワースイッチONで全てのピックアップのコンビネーションがをバイパスして、一瞬にブリッジPUに切替わり、ドラマチックな変化と展開を生かすことができます。
*(Single又はPararrelの個別セットアップが可能。ボディ背面カバーの中に切替スライドスイッチ)
——- 重要です・お読みください —–
トムアンダーソンギター特約店が独自のノウハウとテイストでオーダーするカスタムモデ ルとは別に、お客様自身がご希望のカスタムスペックでオーダーすることも可能です。詳しくは、Tom Anderson Japanサイトを又はTom Anderson Guitar U.S.A.サイトをご覧ください。
【注-1 … ご注文・納期・価格】
2024年9月現在、2025年度の受注枠は予約が終了しており、2026年末以降のカスタムオーダーを仮受付中(価格、納期未定)です。ドル円の為替レートの激しい変化、それにも増して銘木関係の枯渇に伴う予想以上の価格高騰などの不確定要素が多々あり、現在2026年度以降のカスタムオーダーは前述のように納期/価格ともに未定の仮オーダーとしての受付となりますのでご了承くださるようお願いいたします。
・リクエストの多いピックアップの製品案内はこちらから。
・最新情報はこちら:Tom Anderson Guitar U.S.A.サイト
【 注- 2 】
日本では通常フロントPU、リアPUと言われていますが、当ブログでは、USAで標準的な呼び方を採用しています。ネック側のピックアップを「ネックPU」、ブリッジ側を「ブリッジPU」と言う表現です。
【 注- 3】
スケールの呼び名について、通常日本ではGibsonに代表される24 3/4″のスケールをミディアムスケールと呼ぶのが一般的ですが、USAで標準的な呼び方を使用することにしました。24 3/4″スケールをショートスケール(又はShorty/ショーティー)と表現させていただきます。