Tom Anderson 入荷情報 – August 2023
Tom Anderson8月の入荷は合計4本。なんと4本全てがBora Bora Blue又は関連のフィニッシュ。
BIG BOSS 名古屋店様カスタムオーダー品
TOP T CLASSIC, Key Lime to Bora Surf (3.42kg)
Bora Bora BlueとKey Limeの2つのカラーが波打ち際で混ざり合っているような美しいフィニッシュのこのモデルはTOP T CLASSIC。スケールはShorty(24 3/4″)です。TスタイルのネックピックアップTF1に、STタイプ用のSF1スタックトハム、ブリッジにカバードミニハムバッカーで出力高めのMC3のユニークなピックアップコンビネーション。ブリッジはFloyd Rose。指板は南アメリカ産でやや茶色のストライプが入ったPAU FERROパウフェロ。使用しているうちにエボニーのような黒に変色します。サウンドはZIRICOTEに比べ倍音が少なく落ち着いてやや柔らかい。このPAU FERROとZIRICOTEの中間がROSEWOODと言うと想像しやすいと思いますが、実際は木目や重さなどで同じ材でも音質は変わります。同じブランドの同じモデルでも個体差がある所以でもありますね。このモデルは随所にオプション採用があり、なかなか他にないユーニークなスペックとなっています。最後に5点のレバースイッチの説明となります。想像しながらサウンドやトーンを思い描いてみてください。
・Top T Classic Shorty, 5-Way: 3 = M, N+B with Splitter / S-S-H
1, Neck
2, Neck + Middle
3, Middle or Neck + Bridge Single(Auto Split) *ToneポットPull
4, Middle + Bridge Single (Auto Split)
5, Bridge (Mini Toggle切替でSplit or Full Hum)
島村楽器仙台ロフト店様カスタムオーダー品
DROP TOP CLASSIC, Deep Bora Bora Blue (3.18kg)
Bora Bora Blueフィニッシュとしては珍しいDROP TOP CLASSIC。Flame Maple Topにボディは最近注目度が高いLimba Body。Limbaはほぼ西アフリカ産でマホガニーよりもやや詰まった材。Tomが好んで使うのは濃淡がはっきりしているBlack Limba。外観的な魅力度もありますが、残念今回は写真なしとなりました。G社 Flying Vのように黒っぽい部分がなくプレーンなものがWhite Limbaと呼ばれています。以前は総称してBlack, Whiteも概ねKorinaと言われていたようです。ピックアップは中域の押し出しの強いSA1R, SA1のハムキャンセルタイプとハムバッカーの中でも代表的なやや出力高めのH2+のSSH。Master VlumeにTone, 5-way lever switch, Split coil switch, Tone Pullと見た目の通り非常にシンプルですが、Switching SystemはTomならではの蓄積した経験とライブ、スタジオミュージシャンのノウハウに基づく仕様となっています。
・Drop Top Classic, 5-Way: 3 = M, N+B with Splitter / S-S-H
1, Neck
2, Neck + Middle
3, Middle or Neck + Bridge *ToneポットPull
4, Middle + Bridge
5, Bridge
※1~5全てのポジションでMini Toggle切替でSplit or Full
ESP Custom Shop様カスタムオーダー品
The CLASSIC, Bora Bora Blue (3.36kg)
トムアンダーソンを使用する代表的なアーティストの1人、DAITA氏のメインギター・セレクションモデルと言えばこのモデル、1996年製のThe CLASSIC, Bora Bora Blue。タヒチのボラボラ島の透き通ったブルーのイメージカラーです。ピックアップはミッドレンジの押し出しが特徴のSAとHシリーズのピックアップ。Master Volume、ToneにSwitcherooスイッチルースイッチングシステム(各PUのハム/シングル又はパラレルにOFFの3点スイッチ)+瞬時にブリッジPUにバイパスするBlower/ブローワースイッチ。ボディは図太い中低域とスイートな倍音が同居するSwamp Ash。さらに精度が増したシャーラー製FRロッキングトレモロ。未だにこのモデルの人気度は変わりません。
三木楽器梅田店様カスタムオーダー品
The CLASSIC, Bora Bora Blue (3.38kg)
前述のThe CLASSIC, Bora Bora Blueとの違いはピックアップのコンビネーション。SSHでなくHSH、ハム・シングル・ハムの組合せとなります。このBora Bora Blueの特徴の一つがライブステージでの色の変化です。ライティングによって写真と同じBora Bora Blueに見える時とGreenに見える時があります。サウンドとは関係ないですが、これもこのモデルの魅力となっています。興味ある方は納品済みのお店でぜひチェックしてみてください。
トムアンダーソンギター特約店様が独自のノウハウとテイストでオーダーするカスタムモデ ルとは別に、お客様自身がご希望のカスタムスペックでオーダーすることも可能です。2023年8月現在、2024年秋〜年末の納品予定でカスタムオーダーを受付けております。詳しくは、Tom Anderson Japanサイトをご覧ください。
・リクエストの多いピックアップの製品案内はこちらから。
・最新情報はこちら:Tom Anderson Guitar U.S.A.サイト
(注-1)日本では通常フロントPU、リアPUと言われていますが、当ブログでは、USAで標準的な呼び方を採用しています。ネック側のピックアップを「ネックPU」、ブリッジ側を「ブリッジPU」と言う表現です。(注-2)スケールの呼び名について、通常日本ではGibsonに代表される24 3/4″のスケールをミディアムスケールと呼ぶのが一般的ですが、USAで標準的な呼び方となっている、24 3/4″スケールをショートスケールと表現させていただいています。