Tom Anderson Guitar【NO NAMM 2021】
今年1月のNAMMショーは史上初のオンラインショーとなりました。なかなか盛り上がりにくい環境の中、Tom Anderson Guitarとしては「NO NAMM 2021」と銘打って、本来NAMMショーで展示予定だった16本のギターをウェブ上で紹介しています。ここではその中から7本の写真をご紹介いたします。各モデルの説明やストーリーはこちらのTom Anderson USAサイトでチェックしてみて下さい。なかなか興味深いです。
TスタイルのFlameやQuilt MapleトップがTOP Tモデル。ICONは、そのTスタイルのオリジナルボディサイズやコントロール・ハードウェアセットアップを限りなく追求したモデル。Natural Arctic Blueは名前の通り、木地のナチュラルな木目を極力残したかなり薄めのArctic Blue仕様。
T ICON (Rustic Brown + Pine)
プロトタイプ出品で、2月現在はまだ正式な受注体制とはなっていません。ボディは初のPine材。50sのFender Tweedにも使われていたパイン材は軽量で共鳴度が抜群に高い材。カラーのRustic Brown … なかなか渋いですね。ん〜そして、生でどんな響き?アンプを通してはどんなサウンド?総重量は軽い?ストラップでバランスは?… などなど、何かと気になる1本ですね。
DROP TOP (Mocha Wakesurf)
ビーチの浅瀬から沖に向かったイメージの以前からあるSurfカラーから、さらに目を引くWakesurfの出現ででほぼ一気にレベルアップしたようなトレンドになってきました。Blue Wakesurf, Purple Wakesurf, Black Wakesurfなどのバリエーションがあり、サウンドやトーンだけでなく見た目でも大いに楽しませてくれますね。
BOBCAT (Fire Burst)
Tom AndersonのLPスタイルのアンサーがこのBobcat。ピックアップ、ブリッジ、テイルピースの全てがほぼ半分ボディに埋め込まれたようにセットアップされた、いわゆるフラッシュサーフェイスDesignを採用。オリジナルLPとは違った粘りがある独特のサステインときめ細かなトーンが特徴です。
RAVEN (Black with Green Dog Hair)
シンメトリーデザインのエレキと言えばFenderのJaguarやJazz Masterですが、TomのシンメトリーデザインモデルがっこのRAVEN。レトロチックなボディシェイプですが、何故かこの手のイメージのギターのユーザーは世界的に若いユーザーが多いようです。それはさておき、このフィニッシュは気になりますよね。Swamp Ashボディである必要がありますが、今まで筆者がトムの工房で見た中ではRed Dog HairとYellow Dog Hairがありました。目を引きますね。
COBRA (Cherry Burst)
Cobraはマホガニネック&ボディでShort Scale(USAでの呼び方を踏襲。24 3/4″)が特徴のモデル。Tスタイルボディではありますが、サウンドは全く異質。選択するピックアップにもよりますが、基本的に図太くガッツのあるサウンドです。時代の変化に左右されないスタンドアローンのモデルです。ダブルカッタウェイのCobra Sモデルもあり。
DROP TOP (Abalone, TV White Back & Headstock)
FlameまたはQuilt Maple Topで目下一番人気のモデルがDROP TOP。さすがトムアンダーソン。木目パターンのバリエーションと厳選された銘木のクオリティレベルがいつも驚くほどに高く保たれています。アバロン貝をイメージした薄いピンクとブルーが混ざったこのフィニッシュは非常にユニーク。
各モデルの説明やストーリーはこちらのTom Anderson USAサイトでチェックしてみて下さい。
トムアンダーソンギター特約店が独自のノウハウとテイストでオーダーするカスタムモデ ルとは別に、お客様自身がセミオーダーすることも可能です。詳しくは、Tom Anderson Japanサイトをご覧ください。
・リクエストの多いピックアップの製品案内はこちらから。・最新情報はこちら:Tom Anderson Guitar U.S.A.サイト
(注-1)
日本では通常フロントPU、リアPUと言われていますが、USAでは標準的な呼び方を使用することにしました。ネック側のピックアップをフロントでなく「ネックPU」、ブリッジ側をリアPUでなく「ブリッジPU」と言う表現です。
(注-2)
スケールの呼び名について、通常日本ではGibsonに代表される24 3/4″のスケールをミディアムスケールと呼ぶのが一般的ですが、USAでは標準的な呼び方を使用しています。24 3/4″スケールをショートスケールと表現させていただきます。