Tom Anderson 新着情報 – Feb.2021
まだ当初の予定よりは遅れていますが、毎月の入荷はコンスタントにあります。しかし残念ながら、今回2月の新入荷は2本のみ。共に最近大いに話題となっている新カラーWakesurfです。確認検品やサウンドチェックをしていても、写真を撮っていても、ついつい見入ってしまいます。それでは今年度2回目に入荷となったTom Anderson Guitarをご紹介します。いつも通り、サウンドやトーンの説明は最小限レベルです。同じモデルでも使用材の違い、PUの違い、コントロールの違い、ブリッジやトレモロの違いなど、使うアンプ、アンプの音量や設定、プレーヤーの技量や弾き方またその感じ方など、無数の組み合わせがあるためで、先入観をもたず、ご自分の弾き方や感じ方でご判断してもらいたいからです。今回の2本のギターの説明と納入店をご紹介させていただきます。
ギターズステーション様カスタムオーダー品
DROP TOP, Black Wakesurf (3.16kg)
このWakesurfの凄いところは、ケースから出すやいなや思わず目が釘付け!… となることでしょう。5Aの指定はないものの、この美しいQuilt Topの木目にも目が惹かれます。メイプルネック、中域を中心とした張りが特徴のメイプルQuilt Mapleトップに、図太い低域にハスキーな高域のSwamp Ash Bodyとの全体のバランス感は、まさにこのDROP TOPならではのもの。Quit TopにSwamp Ashのコンビネーションの割に軽量な3.16kg。その重量にも注目ですね。
SSHピックアップのNeckとCenterはハムシングルのSAシリーズ、リアはカバーなしのHシリーズに比べよりクリーンでエフェクター乗りも抜群。5wayのセンターでセンターPUのみですが、この状態のToneプルでNeckとBridgePUのコンビネーションに瞬時に変化。3点コントロールのミニスイッチはスプリットでシングルコイルに。TomのビンテージトレモロにLockingペグ、Buzz Feitenチューニングシステムの正確な音程など。シンプルに見えますがサウンド、構造ともに要所要所で繊細なこだわりを貫いています。このBlack Wakesurfのボディ背面はご覧のように単色ブラックが基本カラーです。
ギターズステーション様カスタムオーダー品
DROP TOP, Black Wakesurf (3.16kg)
Abaloneの構成カラー、PurpleとPinkを中心としたバランスが最高です。赤やパープル系の色に抵抗ない方には非常に魅力的なフィニッシュではないでしょうか。前述のBlack Wakesurfモデルと同じ材を仕様しているように見えますが、ボディはダブルカッタウェイの王道の材AlderにRosewood指板。モデルは24フレット仕様のANGELです。こちらのモデルも軽量の部類の総重量3.3kg。
ピックアップは共にハムバッキングで、NeckにHC1、Bridge側にはやや出力が高めのHC2を搭載。5wayレバースイッチのネック側から1番目のポジションはNeckハムPU、2番目でNeck PUのスプリット、3番目のポジションでは2xハムですがToneプルで2x シングル、4番目のポジションでBridge PUのスプリット、5番目はBridge側のハムPU。見た目のシンプルさからは想像できないトーンバリエーションを持っています。ボディバックはTrans Purple。
今回の2本はともに渋谷のGuitars Stationです。まだお店に到着したばかりですので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。
トムアンダーソンギター特約店が独自のノウハウとテイストでオーダーするカスタムモデ ルとは別に、お客様自身がご希望のカスタムスペックでオーダーすることも可能です。詳しくは、Tom Anderson Japanサイトをご覧ください。このようなコロナ禍ではありますが、多くのご予約注文を頂いております。2月末現在、2021年末〜2022年納入予定のカスタムオーダーを受付けております。
・リクエストの多いピックアップの製品案内はこちらから。・最新情報はこちら:Tom Anderson Guitar U.S.A.サイト
(注-1)
日本では通常フロントPU、リアPUと言われていますが、今回よりUSAでは標準的な呼び方を使用することにしました。ネック側のピックアップをフロントでなく「ネックPU」、ブリッジ側をリアPUでなく「ブリッジPU」と言う表現です。
(注-2)
スケールの呼び名について、通常日本ではGibsonに代表される24 3/4″のスケールをミディアムスケールと呼ぶのが一般的ですが、今回よりUSAでは標準的な呼び方を使用することにしました。24 3/4″スケールをショートスケールと表現させていただきます。