VOICEPRINT D.I. 何をするもの?その2
一般的にライブでアコースティックギターの生音を使おうとするとかなり大変なセッティングが必要になります。サウンドホールの前にマイクを立ててプリアンプを用意して音を整えて、うんぬんかんぬん、、、、しかも思い通りの音が出るとは限らず、かなりストレスのかかる作業です。ゆえにマイクの代わりとしてギターに仕込むピックアップ等が開発されてきました。
そういったピックアップは幾多に渡って開発進化してきており、今では十分良い音を奏でる事ができますが、生音と同じであるかと言えばそうではありません。レスポンスやトーンなどに明確な違いがあります。
やはりサウンドホールにマイクを立てて収録する音が欲しい、でも最初に言ったように現実性が難しい。さてどうしよう?
VOICEPRINTを通した音はまさに、それを実現したかのような音です。具体的に言えばピックアップの音から、マイクを立てて収録したかの様な音を創造してくれます。
本来なら大掛かりなセッティングとシビアな運用が求められるプロセスを、VOICEPRINTがデジタル技術で再現します。
この音の違いは、下記のビデオで体験する事ができます。【微妙な音の違いを確認するためヘッドホン推奨です】
ピックアップの音、生音に近いVOICEPRINTの音、それぞれの違いが聞こえたでしょうか?
VOICEPRINTを使えば、レコーディングでもライブでも、いつも自分が手元で聞いているギターの音を、簡単に録音したり大音量で鳴らしたりする事ができます。VOICEPRINTの効果を端的に言えばこれだけですが、上記の図でわかる通り、従来のアナログな手法で同じようなサウンド造りを行おうとしたら膨大な作業になるでしょう。
VOICEPRINTはこのプロセスを実現するために、iPHONEの処理能力とマイクを利用するという画期的なアイデアを採用しています。次回はそれを解説してみようと思います。