NAMM2014 – クリーンをきわめたアンプとは?
フィルジョーンズが手がけるベースアンプと別ラインで発表されたAir Plusギターアンプ。その新作を紹介します。といっても去年のNAMMでもプロトタイプが展示されていたので、覚えている方もいらっしゃるかもしれません。
エレクトリックギターアンプ
One-Tewlve(1 x 12インチスピーカー):写真左
One-Eight(1 x 8インチスピーカー):写真右
写真は、それぞれ拡張用スピーカーをスタックした状態。
特長は普通のギターアンプと違って、どこまで強力な大音量を鳴らしても、ひたすらクリーンなサウンドだという事。呆れるほど歪みません(笑)。思想的にはモニタースピーカーに近く、音はギターとペダルで作って、それをピュアに増幅するアンプです。エレキギターアンプとしては、珍しい発想ではないでしょうか。
そのクリーンさを保つために用意されるパワーは300W。下にスタックキャビネットを会わせるとなんと500Wになります。これは音量を稼ぐというより、本当にクリーンなヘッドルームを確保するためのパワー。そこに特許申請中の空冷システムを組合せて、安定した大パワーを維持できるのが特長です。
きわめてクリーンなアンプなだけに、エフェクターの乗りも抜群。ひたすら引きまくるのは、デモンストレーターのJohn Bendy。ニューヨークで活躍するギタリストで、ジャズとブルースをベースにした変幻自在のフレーズに思わず仕事を忘れて聞き入ってしまいます。
別の日には、PJB代表でベーシストでもあるフィルジョーンズが、ベースを手に撮り、セッション。そのサウンドに自ら満足そうな表情を浮かべながら弾いていました。
日本発売はまだ未定ですが、NAMMでは、そのクリーンさとコンパクトながらの大音量に多くの注目を集め、数多くのプロギタリストが代わる代わるチェックしていました。プロのステージで目にする機会が増えそうな予感がする、注目のアンプです。