PJBベースキャビCAB27レビューby池田達也
セッションベーシストの池田達也さんに近日発売となるフィル・ジョーンズのベース用キャビネットCab27を試奏してもらいました。
<Cab27スペック>
2 x 7” PJB Woofers + 3” Tweeter
インピーダンス:8Ω
周波数特性:35Hz – 15KHz
耐久入力:200W
寸法:330 (H) x 320 (D) x 430(W) mm
重量:13.1Kg
以下、池田さんのレビューです。
「PJB CAB-27ですが、リハーサルや小規模ライブなど、様々なシチュエーションで試してみました。アンプヘッドD-400と組み合わせて単体で使用したのをはじめ、CAB-47とのスタックでも音を出し試してみました。先ずは、CAB-27とCAB-47を単体で比べてみました。CAB-47と比べCAB-27は中高域に寄ったサウンドではあるものの、CAB-27の方が低域がスッキリとしていて、小さな音量で鳴らしても低域から高域までのバランスが損なわれないので、小規模ライブやアップライト・ベース(ウッド・ベース)の場合は、CAB-47よりも扱いやすいのではないかと思いました。」
「ちょうど知人が経営する飲食店で小規模ライブがありましたので、D-400&CAB-27をエレクトリック・アップライト・ベースで試してみたのですが、正に”適材適所”な感じでした。そして、最高に思えたのがCAB-27とCAB-47のスタックです。あるコンサートのステージでCAB-47を単体で使っていて、もう少しパワーや音圧感が欲しいと思った経験がありましたから、CAB-47のCAB-27のスタックが理想的に感じられました。以前にCAB-47×2 のスタックを試した事がありますが、個人的にはCAB-27とCAB-47のスタックの方が印象が良かったです。」
「CAB-47とCAB-27を同時に鳴らす事で双方の特性が混じり、高域から低域まで更に密度の濃いサウンドが得られるように感じました。音量や重低音を得たいのであれば、CAB-47×2 のスタックの方だとは思いますが、特性の違うキャビを鳴らす事で得られるサウンドに魅力を感じました。ご承知の様に、CAB-27もCAB-47同様に単体で8Ωなので、CAB-27×2とCAB-47単体ではパワーやサウンドも異なるでしょうから、CAB-27×2のサウンドにも興味津々です。」
「
せっかくの機会なので、D-400&CAB-27とSESSION 77 も弾き比べてみました。D-400 とSESSION 77のアンプ部は、プリ&パワー部をはじめ、EQの設定等も異なる事は承知していたものの、CAB-27とSESSION 77 はスピーカー・レイアウトが同じですし、大きさも同程度なので、同系統のサウンドではないかと思ったのですが、両者が全く別次元のサウンドである事に驚かされました。」
(上の写真はベースヘッドD400。下はSession 77)
「音量のみならず、低域の鳴りの良さ、パンチの効いた中域、透明感のある高域、音の輪郭、ピッキングに対するスピーディーなレスポンス等々、いずれの点においても D-400&CAB-27の圧勝で、D-400の魅力を再認識する事にもなりました。もちろん価格を考慮するとSESSION 77も凄いのですが・・・。時間を忘れて試奏に没頭してしまうほど、CAB-27は凄く気に入りましたので、当方のシステムにも是非導入したいと考えています。
池田達也」
・池田達也オフィシャルサイト
http://www007.upp.so-net.ne.jp/tatsuya-bass/
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・Phil Jones Bass Japan
http://pjbjapan.com
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