PJBのキャビが凄い事になっていた・パート2(サウンドチェック編)
前回のブログで、CAB-47という新しいコンセプトのキャビネットの発売に伴って、PJBからスピーカー4発入りのキャビネットが立て続けに発売になり、ライナップが充実しまくっている事をお伝えしました(記事はコチラ)
小型プロ仕様キャビネットという基本コンセプトを同じくする、この3台のキャビネット、さて音の違いははたしてどの様なものでしょう。
サウンドチェック用にはD-400ベースヘッドアンプを用意。400Wを発生するこの小型ヘッドは、サウンドチェックの前に見た目にもばっちり合っている事を先にお伝えしておきましょう。
写真は、左からC4, C4L, CAB-47。CAB-47だけスピーカーサイズが一回り大きいのがわかって頂けると思います。
ベースは標準的なフェンダー・ジャズベースを使用、アンプのセッティングは全てフラットにして、素直な音色で比較していきます。
■各キャビネットの印象■
CAB-47
■スピーカー:4 x 7″ウーハー + 3″ ツイータ
■インピーダンス:8Ω
■耐久入力:300W
■サイズ:430 (W) x 415 (H) x 320 (D) mm
■重量:17.5Kg
■価格:オープン(実勢価格¥48,000)
7インチスピーカーの大らかな鳴りが楽しめます。豪快さと解像度の高さのバランスが取れている所はさすがフィル・ジョーンズ。音がぼやける事ない輪郭の大きなサウンドです。どんなジャンルでも楽しく鳴らせる感じで、あえて言えば、よりロック色の強いキャラといえるかもしれません。
ツイーターの威力はやはりスラップのプル音の抜けが心地よいです。元々フルレンジのツイーター無しのPJBキャビネットでも、5インチの小型スピーカーのスピード感溢れるプルの音が聞けましたが、ツイーターならではの歯切れのよい音は、今までのPJBのキャラとはかなり違います。
C4
■スピーカー:4 x 5″フルレンジ Piranha
■インピーダンス:8Ω
■耐久入力: 400W
■サイズ:360 (W) x 340 (H) x 320 (D) mm
■重量:13.0Kg
■価格:オープン(実勢価格¥48,000)
少し前から発売になっていたキャビネットですが、実は今回スピーカーが改良されています。まず見た目にスピーカーコーンの先端がシルバーの三角錐になり、それがグリルの奥から覗くルックスが格好いい!
サウンド面では、ベストセラーになった理由でもある、サイズを超えたタイトな重低音の迫力が一層増した感じ。スピーカー効率も上がっているという情報が入っており、音として実感できました。シルバーコーンのおかげか、高音の抜けもよく、PJBならではの締まった低音は、このキャビネットがやはり一番。このサイズでこの低音、しかも一切ダルさを感じないという恐ろしい(笑)コンパクトキャビです。
C4L
■スピーカー:4 x 5″フルレンジ Neo Power
■インピーダンス:8Ω
■耐久入力: 400W
■サイズ:360 (W) x 340 (H) x 320 (D) mm
■重量:9.9Kg
■価格:オープン(実勢価格¥48,000)
まず持った時の軽さに誰もが驚き。C4が登場した時も、軽さが好評でしたが、それを更に上回る軽さ。10キロを切って9.9kg。この数値になると、本当に軽く感じられます。まずそれだけで、このキャビを選びたくなる程でした。
音は、C4に近いものの、やはり軽さのせいか、少し中域にキャラが集まっている傾向。C4をウォーム寄りにした感じ。それでも十分にワイドレンジかつ、PJBならではのスピード感と正確な音程感は健在。このキャラは、アコースティックベースや、アップライトにも合うと思います。
さて、同じ価格、同じタイプのキャビとして登場した3モデルのサウンド・チェックを行った結果ですが、どれもPJBならではの音の輪郭がはっきりと分かるベーシストに嬉しいサウンドを持ちならがも、キャラの違いがしっかりと感じられ、どれも魅力あるモデルでした
正直、どのキャビネットを選んでも、アンプの音作りにしっかり追従してくれるので、狙った音を出すのに困ることはないでしょう。後はまったく好みになるので、これはお店でチェックしてみる価値ありですよ。ぜひお近くのお店に問い合わせて見て下さい。
これで、このテストは終了、、、、と思いきや、たまたまスタジオに来ていた、ベーシスト/ウクレレプレイヤーのスレイタさんの一言で、さらにテストが濃いものになったのです!
まさかのパート3<スタック編>につづく